大学出願用 CV・履歴書の書き方完全ガイド
· Updated 2026-05-15大学出願において CV(Curriculum Vitae)またはレジュメ(Résumé)は、学業成績や志望動機書だけでは伝わらない「あなたが何をしてきたか」を体系的に示す重要な書類です。本記事では、学部・修士・博士それぞれの段階に適した CV の書き方を解説します。
CV とレジュメの違い
| 項目 | レジュメ(Résumé) | CV(Curriculum Vitae) |
|---|---|---|
| 標準ページ数 | 1ページ(学部・修士) | 2〜4ページ(博士・研究職) |
| 主な使用地域 | アメリカ、カナダ(実務向け) | イギリス、ヨーロッパ、アカデミア全般 |
| 内容の焦点 | 簡潔な学歴・職歴・スキル | 学術的な経歴の完全な記録(論文リスト、研究発表、助成金獲得歴など) |
| 大学出願では | 学部出願、修士出願(MBA などプロフェッショナル系)に適する | 博士出願、研究職応募に適する |
大学出願では両方の要素を組み合わせた ハイブリッド形式(1〜2ページに学歴・職歴・研究経験を簡潔にまとめる)が一般的です。本記事ではこれを「出願用 CV」と呼びます。
基本フォーマット
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| フォント | 11〜12pt、サンセリフ(Calibri, Arial, Helvetica) |
| 余白 | 上下左右 0.5〜1 インチ(12.7〜25.4mm) |
| 行間 | 1.0〜1.15(シングルスペース) |
| ページ数 | 学部・修士:1ページ。博士:1〜2ページ(研究実績が多い場合) |
| ファイル形式 | PDF(Word の .docx はフォント崩れのリスクがあるため非推奨) |
| ファイル名 | LastName_FirstName_CV.pdf |
出願用 CV の必須セクション
1. 個人情報(ヘッダー)
山田 太郎 | Taro Yamada
Email: [email protected] | Tel: +81-90-xxxx-xxxx
LinkedIn: linkedin.com/in/taroyamada
- 写真は不要(アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダの大学出願では、応募者の外見に基づくバイアスを避けるため非推奨)
- 住所は国と都市名のみで十分
2. 学歴(Education)
大学名、学位名、専攻、在学期間(卒業予定年月)、GPA(3.5/4.0 以上の場合は記載推奨)を記載。
例:
The University of Tokyo
Bachelor of Arts in Economics | Expected Graduation: March 2027
GPA: 3.7/4.0
3. 研究経験(Research Experience)— 大学院出願の場合
プロジェクト名、研究室、指導教員、期間、成果を簡潔に記述。アクション動詞(Conducted, Analyzed, Developed, Investigated)で始めるのがポイント。
4. 職歴・インターンシップ(Work & Internship Experience)
新しいものから時系列順に。各項目に2〜3行の説明を箇条書きで。
5. 課外活動・リーダーシップ(Extracurricular & Leadership)
学生団体、ボランティア、スポーツチームなど。出願するプログラムの価値観と一致する経験を選んで記載する。
6. スキル(Skills)
| カテゴリ | 例 |
|---|---|
| 言語 | Japanese (Native), English (TOEFL 105 / C1), Chinese (HSK 4 / B1) |
| プログラミング・解析 | Python, R, STATA, SQL, MATLAB |
| 研究室スキル | PCR, Western Blotting, cell culture, fMRI data analysis |
7. 受賞歴・奨学金(Awards & Scholarships)
時系列順(または重要度順)に。各項目に受賞年、授与機関、内容を簡潔に。
国別の注意点
アメリカ(学部・大学院とも)
- 1ページが鉄則。大学院でもよほどの研究実績がない限り2ページに伸ばさない
- 「Objective(目標)」セクションは近年省略される傾向。代わりにカバーレター(志望動機書)に盛り込む
イギリス
- 大学院出願は2ページまで許容される
- A-Level、IB スコア、UCAS Tariff を明記することがある
- 「References available upon request」の一文を末尾に付けても良い
オーストラリア
- オーストラリア式 CV はやや長めでも許容される(学術CVは4〜5ページも一般的)
- Selection Criteria への回答が重要な場合がある(大学院の奨学金応募時など)
やってはいけない CV の失敗
| 失敗 | なぜダメか |
|---|---|
| 2ページを超える(学部・修士) | 審査官は1人あたり数十〜数百の CV を読む。長すぎると読まれない |
| テンプレートの丸写し | 没個性。審査官は何百枚と見ているので一目でバレる |
| スペルミス・文法ミス | 特に英語が母語でないことを差し引いても、英語力への疑念につながる |
| 時系列がバラバラ | 「空白期間」があるように見える |
| 嘘や誇張 | バレた場合、入学許可取消のリスクあり |
CV は「あなたのキャリアの要約」です。派手さよりも、明瞭さ・具体性・正確さを優先しましょう。